何度も涙が枯れるほど泣いたけど - 佐藤千亜妃『Summer Gate』|渋谷で君を待つ間に|カワムラユキ
誰かを待つ時間、その人が来たときの第一声を考えたり、そのあとの時間に思いを馳せたり、あるいはメールチェック、SNS、携帯ゲームなど、過ごし方はさまざま。
そんな「待つ時間」にそっと寄り添う音楽をモチーフに、DJ、作詞、音楽演出など幅広い活動をしているカワムラユキさんに言葉を綴っていただきます。
たらい回しの問わず語りが、無限ループする電話越しに酷暑を感じるのは、今月既に何度目か
熱を帯びた受話器にはうっすらと、カタツムリの粘液みたいな汗が張り付いて、無性にやるせなくて
欲しい時に欲しいものが此処にはなくて、きっとあそこにはあるのだろう
幻冬舎plus
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