幻冬舎Plusにて連載中の音楽エッセイ「渋谷で君を待つ間に」更新。

誰かを待つ時間、その人が来たときの第一声を考えたり、そのあとの時間に思いを馳せたり、あるいはメールチェック、SNS、携帯ゲームなど、過ごし方はさまざま。 そんな「待つ時間」にそっと寄り添う音楽をモチーフに、DJ、作詞、音楽演出など幅広い活動をしているカワムラユキさんに言葉を綴っていただきます。     熟れた桃の皮を流れる水滴のような、麗しき愛の言葉と慈しみの心で 大粒の葡萄みたいな黒い瞳で、君は項垂うなだれた僕を見ていた   空想と現実の狭間で己の理性を狂気と天秤にかけたり 1mmも同調できない思想の本を、ペラペラと寝しなに読み耽るなど 君の