ゆっくりと二人の境目が薄らいで - 坂本龍一『美貌の青空』|渋谷で君を待つ間に|カワムラユキ
誰かを待つ時間、その人が来たときの第一声を考えたり、そのあとの時間に思いを馳せたり、あるいはメールチェック、SNS、携帯ゲームなど、過ごし方はさまざま。
そんな「待つ時間」にそっと寄り添う音楽をモチーフに、DJ、作詞、音楽演出など幅広い活動をしているカワムラユキさんに言葉を綴っていただきます。
街灯に光はなく薄黒い闇が覆い、僕は綴りたての詩を紙ナプキンに書き殴った
一昨日の小雨で拭われた塵は、行き場を失った孤児のように虚しげに舞い上がり
君は世界との約束に追われるがまま、夜明け前に目覚めては空になった加湿器の電源を切って
パチパチと音
幻冬舎plus
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