口づけをして、空洞になってーSilvia Iriondo & Juan Falú『María, en la casa(家のマリア)』|渋谷で君を待つ間に|カワムラユキ
誰かを待つ時間、あなたはどんな風に過ごすでしょうか。
その人が来たときの第一声を考えたり、そのあとの時間に思いを馳せたり、あるいはメールチェック、SNS、携帯ゲームなど、過ごし方はさまざま。
この連載では、そんな「待つ時間」にそっと寄り添う音楽を、DJ、作詞、音楽演出など幅広い活動をしているカワムラユキさんに毎回紹介していただきます。
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季節感のない風が吹いている
高ぶった感情は過ぎ去って、海の向こうへとさらわれて
遠い遠い国の荒れた畑に立ち続ける案山子
訪問客に疲れた南国の海辺を横切る、汚れた白鷺の羽根先とか
幻冬舎plus
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