誰かを待つ時間、その人が来たときの第一声を考えたり、そのあとの時間に思いを馳せたり、あるいはメールチェック、SNS、携帯ゲームなど、過ごし方はさまざま。
そんな「待つ時間」にそっと寄り添う音楽をモチーフに、DJ、作詞、音楽演出など幅広い活動をしているカワムラユキさんに言葉を綴っていただきます。
静かな夏の終わり
錆びたアスファルトの匂いに気を留めて
激しく掻き毟ってしまった、蒼白い二の腕の虫刺され跡を疎ましく撫でながら
昨日よりもゆっくりと帰り道を辿る
真夜中の槍ヶ崎交差点 不意に横切る君に似た影
生ぬるい夜風に導
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